粉体塗装は、大きく分類すると「熱硬化性粉体塗装」と「熱可塑性粉体塗装」の2つがあります。
● 熱硬化性粉体塗装
熱硬化性粉体塗装は、加熱することで三次元の網状構造を形成（架橋反応）し塗膜になる塗装です。熱硬化性粉体塗装の主な塗料はエポキシ系・エポキシポリエステル系・ポリエステル系・フッ素樹脂系などがあります。
エポキシ系は密着性・防食性・耐薬品性に優れているというのが特徴です。エポキシポリエステル系はハイブリッド粉体とも言われていて、つや消し塗膜を形成するため外観に優れています。ポリエステル系は大きな欠点がなく、バランスが良いというのが特徴です。フッ素系粉体塗料は耐候性や耐光性に優れており、建築物の外装によく使われています。
● 熱可塑性粉体塗装
熱可塑性粉体塗装とは、被塗材に付着させた粉体塗料を220度以上で溶融させてから冷却することで固めていって塗膜を作る塗装方法で、塗料の主な種類はポリエチレン・ナイロンなどがあります。ポリエチレンは低密度ポリエチレン・変性ポリエチレン・発泡性ポリエチレンなどがあり、それぞれ溶融加工性・密着性・遮音性などが特徴です。ナイロン塗料は耐摩耗性、耐衝撃性などに優れています。
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